櫛原記念館 (旧 秩父宮記念館)耐震改修

福岡県久留米市

櫛原記念館は、秩父宮殿下ご夫妻のご宿泊所として1930年(昭和5年)に (株)ブリヂストンの創業者 石橋正二郎氏により、自邸の敷地内に建てられた。構造は総ヒノキ造りの伝統木造構法平屋建て、設計 佐野利器、施工 清水組(現・清水建設)により、わずか25日で建築されたと伝えられている。2016年に発生した熊本地震を契機に、「将来に起こりうる大地震にも耐え、末永く建物をのこしたい」という公益財団法人 石橋財団の意志により、耐震診断・耐震補強工事を実施した。
建物の補強は、歴史的・文化的価値の高い建築の意匠、材料、構法等を極力保存できるよう検討を行った。柔構造の伝統木造構法の特徴を詳細な調査により把握し、創建当時の外観・内観や材料を最大限にのこしながら、現行の耐震基準に適合する補強を行った。

構造/規模
木造(伝統工法) / 地上1階
延床面積
189㎡
竣工年月
2018年 11月(初竣工 1930年)
受賞歴
  • 2024 令和5年度耐震改修優秀建築・貢献者表彰 耐震改修優秀建築賞

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