竹下通りと明治通りの角地に建つ神宮前タワービルディング。
六本木側と新宿側、両サイドを見渡せるここは、都会でありながら自然と一体になれるユニークなオフィスビルです。
テラス付の最上階に東京オフィスを構える株式会社スノーピークの声に迫ります。
自然を感じることで、
仕事にもっとクリエイティブな発想を。
新潟県三条市、新潟県見附市、そして東京。国内3カ所にある拠点のうち、ここ東京の「Snow Peak Tokyo HQ3」は「都市と野遊びをつなぐオフィス」をコンセプトに、弊社の世界観を体感できる場所として2018年1月に立ち上がりました。
このオフィスビルへの入居の決め手になったのは、この大きなテラスです。ここからは明治神宮の森が一望でき、自然とのつながりをいつでも感じることができます。ここでは社員同士の懇親会を開催することもあれば、テントを拡げてお客様とミーティングすることもあります。ラップトップを持ち出して外で仕事をする社員もいるほど人気の空間です。こういった風通しのいいアウトドア空間に身を置いていると、普通のオフィスにいては生まれないクリエイティブな発想に恵まれる。日々そんな風に感じています。
六本木方面と新宿方面、両サイドが一面窓になっていることも、このオフィスの良さのひとつです。太陽光が一日中入るため、ここにいらしたお客様は揃って「とても明るいオフィスですね」と驚きます。六本木方面と新宿方面、それぞれに町並みや大空を目にできる上に、新宿方面には明治神宮の森が広がっているため、雲の流れや太陽の動きも手に取るようにわかり開放感がすごい。都心にいながらも自然と一体でいられます。こうした環境は、私たちの求めるアウトドアパーソンとしてのワークスタイルを生み出すことに直結しています。
スノーピークの世界観を
原宿でプレゼンするために。
アクティブなコミュニケーションへと
誘う大きなワンフロア。
ここにくる以前は、都内にいた社員は、いくつかの場所に点在していました。それが一カ所に集まったことで、社内コミュニケーションが活性化し、ビジネスにも活気が生まれています。その助けになっているのが、大きく使えるワンフロアです。フロアは大きくふたつに分け、奥を執務室、手前をミーティングルームとショールームにあてています。柱や空間を仕切る壁がないここは、燕三条の本社「HEADQUARTERS」と同じで、極めて開放的です。社員が固定デスクを持たず、自由に席を選択できるフリーアドレス制にしていることもあり、社内で起きていることを誰もが肌で感じられます。今後、部門ごとの連携が活発化し、仕事における相乗効果もますます高まることでしょう。
ショールームでは、弊社の商品であるテントをはじめとしたアウトドアギアや、シューズやジャケットなどのアパレル商品を展示しています。新商品の展示会や、投資家を招いた決算説明会も、ここで催されてきました。この広々とした空間では、訪れた方々にも気軽に手にしていただける形で商品をディスプレイすることで、私たちが重視する「世界観を丸ごと感じていただく」を実践することができます。
「オフィスはブランドを体現する」
という考え方。
ブランドの世界観をプレゼンすることは、私たちの理解者や仲間を増やす上で、とても重要です。当社には「オフィスはブランドを体現する」という考え方があります。それを初めて体現できたのが、2011年にできた「HEADQUARTERS」です。キャンプ場の中にある当オフィスでは、自然を楽しむライフスタイルとワークスタイルに垣根がありません。同じく「Snow Peak Tokyo HQ3」も、大きな窓とテラス、大きなフロアによって「人と自然、そして人と人とをつなぎ、人間性の回復を実現する」という当社の使命を体現できています。
これまで新潟で行っていた商談も東京で行なわれることが増え、より多くの方に当社のブランドをプレゼンテーションできるようになりました。原宿という場所の利便性も相まって、ビジネスチャンスは増える一方ですし、おかげさまで社員の満足度も上々です。ここはスノーピークらしい働き方をかなえながら、当社のブランド力を高められる拠点となりつつあります。
神宮前エリアの
ランドマークとなる建物を。
日本有数のカルチャーの街に、
魅力的な高層オフィスビルを。
神宮前は、トレンドとカルチャーの交差するエリアです。この地に誕生するテナントオフィスとして付加価値を与えることで、感度の高いテナントの入居を促進したい。その構想を具現化したアイデアの1つが、3階と23階のテラスです。屋外に出て外気を感じられる高層フロアは珍しいですが、高層階に吹く風はとても強い。そこで23階のテラスには、高さ3メートルのガラススクリーンを設置して風を防ぎ、明治神宮の杜と新宿の構想ビル群を眺めながら快適に過ごせるスペースにしました。
室内のプランニングでは、両サイドコアを採用し、六本木方面と新宿方面の両面の眺望を確保しました。明るさと解放感も獲得しつつ、テナントが自由に使い方を決められる効率的なワークスペースを実現しています。
人や環境に配慮した、
テナントオフィスビルを創出。
開口部には、「Low-Eペアガラス」を組み込んだユニットカーテンウォールを採用し、日射負荷を低減しています。カーテンウォールの桟に自然換気装置を設置することで、高層建物でありながらも外気導入を可能にし、省エネも図っています。また、BCPに配慮した外電計画も立てました。スポットネットワークを導入するために3回線の電力引込を行い、非常時でもビルの機能を維持できる無停電化を実現しています。3回線が全て途絶えた時に備えて、非常用発電機も設置しており、停電後も72時間は持続可能なオフィスビルです。
竣工した現在、高感度な企業の方々に入居していただけています。神宮前エリアのランドマークとなる、この建物の設計・監理に携われたことを、大変光栄に感じています。