石橋財団アートリサーチセンター

Ishibashi Foundation Art Research Center
東京都町田市

アート活動の拠点となる開かれた研究施設

石橋財団の所有する美術作品の収蔵・保存修復、図書・資料保管に加え、ワークショップ、美術講座等のラーニングプログラムによる教育普及活動を行う美術研究・調査のための施設である。
建物を南西に寄せて配置し、隣接する多摩丘陵の自然林から敷地内の前庭・修景植栽へと連続する一体的な緑の景観をつくり出す事で、緑豊かな風景を感じながら美術に触れ・学ぶ場の創出を目指した。
道路際に設けた植栽と低い立ち上がり壁による緩衝帯が、前庭を道路の喧騒から切り離された落ち着いた場にすると共に、緑豊かな街並み・景観の形成に寄与している。
施設は余分な装飾の無い、素材の絞られた構成としている。特に外壁面は、ホワイトコンクリートを採用し、コンクリートの風合い・肌触りを活かし、素材感と色調をそのまま表に出した外観としている。
エントランスホールは、前庭の自然景観と空間の視覚的連続性を確保し、2階開口部にライトリフレクターを設けることで、内部に十分な光を採り入れつつ、日射制御と道路からの視線制御を図っている。
ライトリフレクターを通して入る柔らかな光と、ガラス越しの緑を感じながら静かにかつ集中して美術と向き合える空間としている。

構造/規模
RC造、免震構造 / 地上2階
延床面積
1986.43㎡
竣工年月
2015年5月
受賞歴
  • 2018年 第44回 東京建築賞 優秀賞

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