明治大学和泉ラーニングスクエア

東京都杉並区

明治大学創立140 周年事業である和泉ラーニングスクエアは、ラーニングコモンズを中心に多様な教室・テラス・ランドスケープなど空間全体でアクティブラーニングの活動を展開する教育環境である。
外観は、旧第二校舎の外部スロープの学生の動きを継承し、木々を眺め歩く屋外テラス・屋外階段を設置、内外部空間の連続性を形成した。個人からグループのスケールの異なる活動に対応する大小の「グループボックス」とテラスを外部に面するように配置し、学生の動きを表に出して「学びの場の集合体」としてのシンボル性を計画した。
平面計画は、学修との出会いを生み、移動中に目にする多様な場面展開を演出するため、各フロアには大教室・小教室・ラーニングコモンズを併置した。ラーニングコモンズは7 層をボイドで繋ぎ、動線に面してグループボックスや演習室、カウンター席など学生の活動が顔を出す空間構成とした。
低層ゾーンは、1 ~ 3 階に視線を奥へと繋ぐボイドにより多層にわたる学生の活動が一望できることでアクティビティを高め、学修意欲の向上を促す計画としている。
高層階のボイド周りはヒューマンスケールな空間と柔らかな自然光に包まれた少人数の学修空間を主として、集中した静かな空間ながらも見る・見られるの関係性をつくり出している。
なお、本計画では各種環境配慮技術の導入により ZEBready(BEI=0.48)の認証を受けている。

構造/規模
S造、一部CFT柱 / 地上8階
延床面積
12,241㎡
竣工年月
2022年12月

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