ニュー新橋ビル
MHS Archives |2024.07.16

ニュー新橋ビル

半世紀を経た東京の原風景

MHSが設計し新橋駅前に1971年に登場したニュー新橋ビルは半世紀を経た今では、街のシンボルを超え、東京の原風景とも言える存在となっています。多くの注目を集め、数多く紹介いただく機会を得ています。改めてMHSにて所蔵してきた歴史的な資料に基づき、あまり知られていないニュー新橋ビルの姿についてもご紹介します。

当時、戦後の風景を残していた新橋駅前は都の主導により、東口/西口それぞれで新しい街づくりが進められていました。
「新橋駅前市街地改造事業」として、現在の市街地再開発法に先立つ市街地改造法に基づいて計画された建物です。

設計時の様々な工夫、考えについて当時、設計を担当した社員が雑誌に寄稿した文章の言葉を中心に、今も色あせないニュー新橋ビルの魅力について紹介します。

「位置の良し悪しが…建物内の地理的条件によって
左右されることを極力避ける」

ニュー新橋ビルの設計は、都市改造という複雑な課題、そして新たに生まれる建物が持つ圧倒的なボリューム感等の解決すべき課題が連続していました。先行して完成した東口ビルから多くも教訓を得て、関係者と解決に向かったとの記録が残っています。

ニュー新橋ビルは基本設計期から実施設計を経て大きくデザインを変え、現在の計画に至っています。
基本設計時は低層階の平面型のまま積層した9階建ての建物でしたが、その後高層階をスリムにした11階建てに変更しています。

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